2017年07月30日

物語のプロット勉強会オフレポ:第5回ラ研創作会

7月29日土曜日、文京区にある『アカデミー茗台』で、『物語のプロット勉強会』を行いました!
参加者は37名でした。(プロ作家6名、女性8名)

IMG_2244.JPG

今回は、プロ作家が6名と大勢参加しており、テーブルも6つだったので、それぞれのテーブルにプロの人が1人ずつ入ってもらいました。プロットの講評はディスカッションしながら、講評用紙に書き込むので、プロ目線からの意見をもらえてよかったです。

IMG_2246.JPG

プロ作家さんの中には、次に出す作品のタイトル案を4つくらい考えてきて、どれが一番おもしろいと感じるか、全員にアンケートを取っていた人もいました。
プロは作品の質の向上に貪欲ですね。

また、今回参加されたプロ作家の遠藤 遼さんは、以前プロット勉強会に提出したプロットを元に書いた小説『週末陰陽師~とある保険営業のお祓い日報~ 』でデビューを果たしています。



9月には第2巻が出るということで楽しみです。

他にも、プロデビューが決まった参加者がいたり、プロ作家から、これなら新人賞に受かると太鼓判を押された人もいたりと、今回のプロット勉強会は、レベルの高い作品が多かったです。

プロ作家のプロットも匿名の状態で読ませてもらいましたが、やはりおもしろい要素をそつなく盛り込んでいて、あまり指摘するような部分がないものでした。

後半は、ゲーム業界にいる司会の鈴木さんが、著作権について講義をしてくれました。
ゲーム業界の事例の話が多かったですが、出版会での著作権の扱いについて、詳しいプロの人がいて、いろいろ補足してくれました。

●収支報告
会費8500円が集まりました。経費は約4000円だったので、4500円の黒字です。
オフ会の会費のプールが40789円なので、会費の残高は45389円という状況になっています。

●Wさんのレポート
 今回、プロット勉強会に参加したWです。そのレポートを。
場所は、ピザオフ会のときと同じ建物でした。料理はしないので、べつの部屋でしたが。そこでお邪魔したら、先にきていた皆様が張り切って、いろいろと会話を。

「今回、40人だから人が多いな。机をもう一台、用意するか」
「それでも机一台につき、6人以上になってしまうぞ。プロット5本印刷してもらうように言ってたけど、それじゃ足りないな。計算間違えた」

こんなことになってました。私は、プロット勉強会に参加するのははじめてで、勝手がわからないので大人しくしていましたが。で、私のあとにも、ぞくぞくと参加者がいらっしゃって、本格的に勉強会開始。

「ちょっとプロット足りないから、ふたりで1本読んでもらうこともあると思います。そこは大人の行動をとってください」
「自分のものを読むことになる可能性もあります。そのときは他人のふりをしてください」
「過去、『これはゴミだな』言ってたら、それを書いたお人が目の前にいたという事態が起こりました。しかも栄えある第一回で。言葉には気をつけてください」

こういう注意事項をいただいて、それで、いよいよプロットを読むことに。……私はプロットを書く際、事前のテンプレートを見ていて

「【テーマ】というのはメインテーマということだよな。つまりは一行コンセプト。たとえば映画『ジョーズ』だったら『巨大サメが水着美女を食い殺してまわる話』こういう奴だ」

「【PR・ねらい】は、この作品の魅力、買ってもらうための『売り』だから、ほかにはない目新しさとか、定番でも、その密度をあげてますとかいうアピールだな。会社の会議でも、企画書を通すための大事な部分だ。
『主人公の足の裏の魚の目がいきなり知性を持って東大受験する』
『ロリ美少女が山ほどでてきます。ウルトラスーパーツンデレです』
こういうことを書けばいいんだろう」

「《概要》は、『簡単な作品の概要(あらすじ)で「主人公がなにをする話しなのか」を明確化し、面白いあるいは、読者が興味をもつ概要にすること。1行から5行で収めること。』と書いてあるけど、これ、【テーマ】とかぶるよな。もっと言うと、【PR・ねらい】とも若干かぶりそうだ。まあ、【テーマ】が一行コンセプトなら、《概要》は五行コンセプトってことなんだろう」

こう考えまして、それぞれ、なんかかんとか違うことを書いて、持って行きました。ほかの人はどういうふうに書くのかな、書き方は決まっていても、書く内容は人によって違うだろうし、勉強させていただこうと思っていました。いたのですが。

「おもしろいというのは、ただおもしろいだけで、良いところとして挙げるのは難しいな」
「悪いところはいくらでもでてくるんだけどな」
「設定の量が多すぎる。これはハードSFだからな。たぶん、書いた本人は限界まで設定を減らして書いているつもりなんだろうけど」
「キャラの名前と立ち位置だけで、ツンデレとかドジっ子とかの説明がないから想像できない」
「死んで異世界に転生か。これはなろう系の典型だから、王道として良いところにあげるべきか、没個性だから良くないところにあげるべきか」
「シナリオを読むのも三本目になると、脳味噌が疲れて、ストーリーを読んでいても内容が把握できない」
「他人のプロット読んでこういう感想がでるということは、もちろん自分も同じ感想を言われるわけだ。これは恐ろしいぞ」
「新人賞の下読みさんって、こういうことやってるんだよな。これは大変だ」

同じ机の皆さんと、こういうことを。もちろん

「このプロットのこれはこうなんじゃないか? いや、こうすべきかも」

こういう、きちんとした話し合いもしていましたが。ちなみに話し合いをしている最中、隣の机から

「○○が」

固有名詞が聞こえてきました。私が書いた話のキャラクターの名前です。

「あ、自分の書いた話は、あそこの机の方々が読んでくれているのか」

と思いましたが、そこは事前に言われたとおりに、他人のふりをしていました。で、とにかく、自分たちの机に配分されたプロット三本を読んで、意見の書き込みも終了しました。

「これ以降は、べつの机に配られたプロットを読んでくださってもかまいません」

その後、こういうことになったので、お言葉に甘えて、ほかのプロットにも目を通すことに。そのなかに、わかりやすいテンプレを複数くっつけたような話がありました。後半にどんでん返しがあって、そこはギョッとしましたが、それ以外は非常にわかりやすい内容でした。

「あ、こういう話はいいな」
「安心できる」
「オリジナリティというのは、全体の10%くらいでいいんだな」

こういうことになりまして。途中で判明しましたが、そのプロットを書いた方は、今回のオフ会に参加した現役プロ作家の方々のなかのひとりでした。

「さすが。わかりやすい。これがアマチュアとプロの違いか」

こんなことを思ったものです。そして、いよいよプロットと、読んでくださった皆様の意見を回収。上記で書いた

「他人のプロット読んでこういう感想がでるということは、もちろん自分も同じ感想を言われるわけだ。これは恐ろしいぞ」

この時間です。

「わかりやすさに満点つけてくれた人と、0点つけてくれた人がいる。やっぱり人によって感じ方は違うものだ」
「これ以上はないっていうくらい、わかりやすく書いたつもりだったんだけど。つもりはつもりであって、できてなかったってことか」
「良かった点が一個もないご意見シートがある」
「やっぱりテンプレ過ぎたか」
「なろう受けするだろうけど新人賞では難しい、か。まあ、言われて当然だな」

こういうことになりました。まあ、人によって感じ方が違うのは以前からわかっていたことですが。ある話を宝島社の公募に送ったら二次落ちして、電撃大賞に使いまわしたら一次落ちして、その後(電撃文庫様と同じKADOKAWA系列の)エンターブレインに持ちこんだらあっさり出版された経験ありますので私。
そして著作権に関しての講習が一時間。いろいろと充実したオフ会でした。
最後に。以前から言っていたのですが、話のタネになるかと思いまして、あちこちの新人賞に送って、いただいた書評シートを持って行って、同じ机の皆様に読んでもらいました。

「あ、同じ話を使いまわしてるのに、A社とB社の書評で言ってることがまったく違う(さすがに社名は伏せておきます)。特にB社は酷評がすごすぎる。これに比べたら、自分たちが書いたご意見シートなんて塩キャラメルのように甘口だ」
「あ、B社はすごいでしょう? そこはライトノベル新人賞の書評シートのなかで、ぶっちぎりで酷評なんですよ。本気で筆折るレベルで。それに耐えきったら、ほかの書評なんて、何も感じなくなりますよ」

こんなことを。こういうところでも、人によって感じ方は違うということがよくわかります。次、いつ参加できるのかはわかりませんが、そのときも、書評シートは持って行こうと思います。
なんだかんだで楽しかったです。
posted by うっぴー at 11:37| Comment(0) | ラノベオフ


▼管理人うっぴーのツイッターのフォローをお願いします。オフ会の告知や創作に役立つことをつぶやいています。



メンバーはプロ作家が半分以上。ハイレベルな創作サロン

エンタメノベルラボ
検索ボックス